新・虫の眼 2018年1月号のキーワードです。

第1回 180回以上の訪欧から見えてきたことをお伝えします

  • 18年間で12カ国、180回以上ヨーロッパを訪れています
  • 日本とヨーロッパ、飛行機は双方をつなぐ居心地の良い書斎
  • 国内から見てみる、海外から見てみる、双方向の眼  

 

 2000年当時、EU加盟国は13カ国でした。スイス、ハンガリーなどは入国審査や換金も大変でしたが、今はどの国でもすんなりと入出国できるので便利です。たくさんの国を回って気づいたのは、当たり前ですがイギリスを除いてすべて陸続きであることです。しかもそれぞれの国の言語が違うだけでなく、考え方や顔や性格そして風習や食べるものも違うのです。

 

 鳥取から東京、そして成田経由でドイツに毎月通勤(事実上は、時差との闘いがあり痛勤という当て字がぴったりです)することになり、移動の辛さはあります。でもそれ以上に、余り経験できないことを体験させてもらいました。そして移動の時間と空間は、自分の世界に浸ることのできるまさに小さな書斎となったのです。

 

 日本の陸の孤島といわれる鳥取から欧州に行ったり来たりしていることから、両方の事情が読み取れるようになったのです。どちらかに長くいると見えなくなるものですが、頻繁に往来をしていると、双方の眼で見ることができるようになります。という訳で虫の眼・魚の眼・鳥の眼をさらに広げて、日本と欧州と比較するグローバルな眼も加えて物事を見ていきますので、どうぞお付き合いください。

 

  

 

図1.魚の活きの良さは目で判断できます

図2.日本と欧州の双方を見る眼が備わりました