新・虫の眼 2018年5月号のキーワードです。

第5回 日本とドイツでは、労働生産性に大きな違いがあります

 

  • 日本のせいさんせいは、先進国で最も低いことを認識する必要があります
  • ドイツでは、努力する人に将来が大きく開けています
  • 正しい生産方式の導入をもっと積極的に行うべきです

 

 労働生産性の大きな違いは、マネジメントの違いと自覚の差、さらに日本の終身雇用制の弊害などが多くの要因が考えられます。ズバッといえば、マネジメントにおける即断即決が日本ではできていないことと、そのスピードの遅さが問題だと考えます。

 

 普通は見習工として中卒で工場に勤め始めます。意欲があれば勉強して、マイスター、マネージャー、夜間大学に入り、大学院で修士を取り、さらに博士号を取り、社長になっている知人もいます。上昇志向の人には、窓が開いているのがドイツの制度です。

 

 ヨーロッパの企業を見ていますと、「リーン」生産方式の「JIT」のみを導入していますが、肝心な「自働化」のコンセプトがないと考えます。何が欠けているかといえば、最も大切な人間性尊重です。

  

 

図1.マネージャーのスピードの違いが生産性にあらわれる

図2.リーンはJITのみで、自働化が欠けている