新・虫の眼 2018年9月号のキーワードです。

第9回 雄弁なのは、言葉よりも視覚化とオリジナルの工夫です

  • 見た目で9割は伝わるメラビアンの法則を援用します
  • 身近な事例ほど心に残るので、その工夫を怠らないことが大切です
  • 小道具も使いこなし、言葉ではなくて意思を通じさせます

 

 

 ヨーロッパ人に伝えたいことを確実に伝えるには、意外にも言語ではなく見た目がほとんどということを20年以上前に知ることができました。これがメラビアンの法則です。話の内容や意味といった言語情報が7%、声の大きさ(これには絶対の自信あり)や話し方やイントネーションやテンポといった聴覚情報が38%、そして表情や目線、態度やしぐさという見た目の視覚情報が55%というものです。

 

 腕時計を見てみもらい今何時?腕を後ろに回してください。さて文字盤はどうなっていましたか?という設問。コーラや炭酸水の王冠のヒダの数は何個か、そしてなぜその数なのか。A4の紙の重さは何グラムかなどです。

 

 部屋にある黒いものはいくつありますか?目を閉じてください。さて問題です。赤いものはいくつありましたか?5つ思い出した人は手を挙げてください。ネタはいくらでもあります。普段意識していなかったものばかりです。

 

 言動にオリジナル性があれば、彼らかの評価がまったく違ってきます。自らひと工夫、ひと手間をかけることで他との差別化できます。

  

 

図1. 指で6を表現してみます

図2. 小道具は一工夫、一手間で良いものができます