新・虫の眼 2019年4月号のキーワードです。

第16回 ヨーロッパでのコンサルティングでは、通訳との良い仕事が不可欠です

  • セミナーでは、通訳を含めて様々な工夫をしています

 

 1時間ごとに5分間の小さなグループでのお互いの気づいたことや感想などを話してもらう時間を作ります。人は聞くだけでは記憶に残らないそうで、時々話をすることで自分の考えや想いを人に伝えることで記憶に残ることを採用していますが、日本でも大好評です。

 

  • 通訳に頼らずともわかる工夫を積み重ねて対応していきます

 

 画板の裏にも多数多用なステッカーを貼ってサンプルの紹介に使っています。あとは指や手も翻訳ツールの手助けになります。身近にあるものを多用しながら、難しいことは優しく、優しいことはもっとわかりやすく、わかりやすいことはもっと深く、楽しく解説をして、現場の実践に少しでも役立つことをいつも考えています。

 

  • 良い仕事は通訳との協働作業の賜物です

 

 例えば、日本の諺で「犬も歩けば棒に当たる」という諺がない時は、それに合った現地の諺に切り替えて話をするというのです。ですから現地の諺だけでなく、日本の諺も熟知してそれも最も適した翻訳をしているのですから、彼らを尊敬してしまいます。

  

 

図1. 1時間ごとのフィードバックは大変な賑わいになります。セミナーでは午前と午後にメンバーを入れ替えて、さらに交流ができる配慮も好評です

図2. ムダを食べてブーブー鳴く金のアグー(豚)も楽しい小道具です