企業家精神11月号

企業家精神                                                          2019年11月1日

 

音読してみませんか?項目ごとに、◎、○、△、×と評価してみませんか?氣づきが生まれます

 

 

元を絶つ■ ≪また同じ間違いを犯すのは、表面的な処置だけをやっているからです。根本にある真因を見つけて恒久対策をしてようやく再発防止ができます。コミュニケーションを大切にしましょう

あらゆることの問題は、人間が深く関係しているものです。一見見えない人の心が、相手の思惑や想像から違った方向に向かっていくことから、思い違いや勘違いのミスが発生するものです。普段からのコミュニケーションをよくしたり、話かけたりすることで、職場の雰囲気を良くし真因を見極めていきましょう

・雑草も表面的に草刈りをしても、すぐに生えてきます。根っこから抜かないとダメです

 

■間違いの対策■ ≪するべきことをする人がすべきことをすると同時に、「すべきことができるようにする」、また「すべきことをはっきり伝える」ことです。一手間かけて、念には念を入れましょう

これをやればすべてが上手く行くというような魔法はありません。人も時間も物も常に変化していますから、昨日は良かったことが今日はダメになることもあり得ます。逆に常に変化しているからこそ、その都度確認し合うことが大切になってきます。背景や目的も合わせて伝えると間違いは少なくなります

・指示命令する時には必ずメモを取ります。さらに確認の意味で相手に復唱してもらいましょう

 

■不便■ ≪やりにく、みにくい、わかりにくい、という不便はやがてミスの原因になります。お客様もその不便を解消したいので、相談されに来られます。不便を解消することで新たな商売が生まれます

少しのミスが重なっていくと、やがて大きなミスになっていきます。最初の小さな不便やミス、違反、問題などは、小さいうちに解決しておくことで大きなトラブルにならないのです。これらを見過ごさないことが大切なのです。小さなことは、手間も費用もあまりかかりません。小さなことを確実に処理したいものです

・細部に神々は宿るという諺があります。些細なことにも目を向け前兆として捉えましょう

 

■ベテラン■ ≪新人は仕事に慣れていないので、慎重に事を進めていきます。ベテランになると慣れが生じて、何も考えないままに体が動いてしまうことがあります。その時にミスを発生しやすくなります

瞬間的に無意識になってしまうことがあります。なんでそんなミスをしてしまったのが、自分でも思い出すことができない現象があります。ベテランほど単純ミスがあります。指差し呼称のように、一つひとつ確認するようにして、ミスが出ないように丁寧な仕事をしたいものです。駅員はベテランでもやっています

・慣れは恐ろしい魔物です。みんな初歩的なミスばかりで、高等なミスというのはありません

 

■基本動作■ ≪作業ミスの多くは、手順の基本動作を守らなかったことがあります。守れなかった、守ろうとしなかった、守ることを知らなかった、守りたくなかったなど背後に何かが潜んでいます

多くの場合、職場の人間関係によるものと考えられます。さらには社員の家庭の問題を抱えたままで会社に出社して、仕事に集中できなかったことも考えられます。朝の挨拶だけでも、それを感じとることができるものです。今日一日一緒に働く仲間のことを、上司や同僚もお互いに関心をもって声掛けをしましょう

・毎日初心にかえる氣もちで日々新たに仕事に向かいたいものです。必ず新しい発見があります

 

■ついていけない■ ≪世の中の技術革新のスピードはとても速くしかも広範囲に及んでいます。しかし、人間自体の発達は比べ物にならないくらい遅く、ついていけないことを認識しなければなりません

わかっているようでわかっていないのが人間なのです。若いと思っていてももう高齢者になっている浦島太郎がたくさんいますが、自覚していないのが問題です。だからヒューマンエラーの対策が難しいのです。自覚することが大切です。人間必ずミスを犯すので、責任追及より皆でどう防げるか考えたいものです

・若さは保てないが若々しさは失いたくないものです。いつまでも若くないことを謙虚に自覚しましょう

 

■安全■ ≪安全とは、定義として受入不可能な危険がないことです。でも安全というものはありませんし、あるはずがありません。存在するのは、危険だけです

安全とは、危険が受入られるくらいに低いレベルのもののことだそうです。軽く「安全、安心」と口にしていましたが、改めて知ることができました。安全はないのです。そのことを意識することで、安全対策を考えることになっていくと思います。不安全なものや状態を少なくすることが安全対策になります

・ミスを誘発する条件が多くあればあるほど不安定になり、ミスをしやすくなっていきます