ヒューマンエラー防止策 2020年 2月号のキーワードです。

第2回 員数ポカヨケで、ヒューマンエラーを防止

  • 日本で初めてのポカヨケは、員数ポカヨケでした

 

 その内容は、板に6本のピンを立てて、1つのピンに1本ずつバネを入れた治具を作り、筐体とセットでそのオペレータに渡すようにしたのです。治具には6本のバネが見えます。そして、6本のバネを筐体の穴に入れると、治具にセットしたバネをすべて入れたことも見えます。作業完了した治具は前工程に返し、組み合わせた筐体は後工程に流します。この対策のお蔭で、バネなしの作業ミスがなくなったそうです。

 

  • 員数ポカヨケの考え方でセット化をやってみましょう

 

 その内容は、板に6本のピンを立てて、1つのピンに1本ずつバネを入れた治具を作り、筐体とセットでそのオペレータに渡すようにしたのです。治具には6本のバネが見えます。そして、6本のバネを筐体の穴に入れると、治具にセットしたバネをすべて入れたことも見えます。作業完了した治具は前工程に返し、組み合わせた筐体は後工程に流します。この対策のお蔭で、バネなしの作業ミスがなくなったそうです。

 

  • 一番早く実践できるのは、自分の机の引き出しの中です

 

 そこで即実践できるのが、自分の引き出しの中を整理して、セット化してみることです。一番よく使う最上段の引き出しを、まず対象にしましょう。一度すべて机の上に出します。それから最小限必要なモノに1つずつ絞り込みます。カラーボードという発泡スチロールのA3サイズくらいの板が2枚セットで100円均一の店にありますので、それを使えば簡単にカッターでカットし作ることができます。カラーボードがなければ、段ボールでも代用できます。

 

 

図1. 最初のポカヨケ事例は、筐体に空いた6個の穴に各1個ずつばねを入れるものでした

図2.著者の最上段の机の引き出しのセット化の事例です。実は、形状ポカヨケの考えも入っています