企業家精神3月号

企業家精神                                                          2020年3月1日

 

音読してみませんか?項目ごとに、◎、○、△、×と評価してみませんか?氣づきが生まれます

今月号は、特に多くの工場や職場でも使える企業家精神になるかと思います

 

備蓄■ ≪コロナウィルスで世の中が混乱しています。しかも微生物なので見えません。普段の衛生管理が重要になってきます。これから先も見越したある程度の備蓄も、慌てないための方策です

5S活動では、目に見えるものを管理していますので、誰でも見てわかります。でも微生物は、目に見えませんので、一般衛生管理がとても重要になってきます。手洗い、うがい、マスクなどの予防策に加えて、物流が止まる恐れも想定できます。2週間分の生活必要品を準備して、慌てないようにしたいものです

・自然災害の時のように、このような防災備品や備蓄を見直す良い機会としても捉えたいものです

 

■横展開■ ≪改善の良い事例ができたら、すぐに多くの対象個所に横展開をして経営成果に結び付けましょう。1ヶ所にとどめておくのはもったいなくもあり、良い結果だけの自己満足になってしまいます

 改善が進んでいくのは、一部の個所から波及することで工程や改善の効果がつながり、結果が成果になっていくからです。社員は、自分の工程しか見ることしかできないものです。横展開していくのは、上司の仕事です。部下の結果をさらに横展開し、会社として大きな成果に花と咲かせるのは上司の役目です

 ・前後工程の仕事を部下でもわかるように、日頃から交流をさせておくと横展開も早くなります

 

■合意■ ≪いきなりの指示命令では、部下はあまり納得して仕事をしてくれないものです。背景や目的、これをすればこういう成果が出ることまで説明した方が良いと考えます。きちんと合意しておくことです

 上司から言われると、ほぼ指示命令になってしまうものです。やらされ感が付きまとったまま仕事をしても、達成感は薄いものです。なぜやるのか、やればどうなるのか、それは自部門にとってどんなメリットがあるのかを、きちんと説明し部下とも合意を取ることは、良い仕事をするための一つの方策と考えます

・背景や目的も事前に説明し合意を取りましょう。それだけで説得しやすく納得さえやすくなります

 

■選択肢■ ≪女性が生活必需品の買い物をする金額は、9割も占めるそうです。買い物が楽しいのはなぜでしょうか?それは選ぶ楽しみがあるからだと言われます。選択肢が多ければ楽しくなります

男性の買い物はいたって単純のようで、目的や対象のものがあれば即購入するようです。選ぶ楽しみがあれば、売る時は選んでもらう戦略を考えることになります。中間品は同じでも、ちょっとした手間(色や形、組合せを変えるなど)で多くの製品ができる工夫をしていけば、在庫も仕掛も少なくできます

 ・部下に指示する時も、選択肢を2つ3つ用意して、選ばせるだけでも部下の意思が入ります

 

■諦めない■ ≪1つや2つがダメでも、他のやり方が必ずあるものです。結果を出す人は、大体3つ以上の失敗で不成功があっても諦めない人です。ちょっとした心の持ちようで変わるものです

ほとんどの人の行動を観察していると、2回挑戦して諦める人がほとんどのようです。でも成功した人は、たいてい3回以上の挑戦をしながら、失敗の原因や人の意見も聞き取りながら、さらに良くするにはと考える人たちです。失敗があると人は落ち込んで挑戦しなくなりますが、心の持ちようの違いのようです

・2回で諦めた人は、すぐに3回、4回と意気込んでも良いですから実際にやってしてみましょう

 

■鳥の眼■ ≪多くの社員は、虫の眼だけで仕事をしています。そのため他の仕事には関心がなく、改善も小さなことになりがちです。これからは全体最適という大局的な視点をもつことが必要になります

木も見ながら森も見て、さらに水の流れも海に届き雨となって山に降るという循環のことまで考えると、見えなかったこともきづかなかったことも見えてきます。これが鳥の眼で、さらに流れは魚の眼です。三つの眼を使うことで、社員も前後工程や受注から出荷までの流れもわかると、リードタイム短縮ができます

 ・個々の作業時間短縮よりも、工程間のつなぎのバトンタッチを素早くすることがもっと大切です

 

■管理板■ ≪見えなかったコトを見えるようにする道具です。話は向かい合ってしますが、それだと反発しやすくなります。管理板は、誰もが掲示物に向かって同じ方向に向き合うことで、反発が激減します

面と向かって顔を突き合わせて議論をすると、人はケンカ腰に陥るようです。夫婦も最初は面と向かって話し合うのが良いのですが、将来どうしたいかなどを考えるには、寄り添って先や未来を見つめると夫婦ケンカも少なくなるそうです。管理板という羅針盤を見て、全員で仕事していくと言い争いがなくなります

・管理板を使って情報の一元化や共有化をすることで、多くの企業で成果を出すことができています