企業家精神8月号

企業家精神                                                          2020年8月1日

 

音読してみませんか?項目ごとに、◎、○、△、×と評価してみませんか?氣づきが生まれます。

6回シリーズのリーダー養成講座のテキストを執筆している過程で、その中からヒントを得ました

 

■教え合う■ ≪多くの現場では、見て覚えろと言うやり方ですが、教え合うと言うやり方に変えてみませんか?押しつけではなく、教える側も一緒に教わるとなれば、教わる側も積極的なります

日本は少し高圧的であり、逆にうまく教えることができない人が多いように感じます。ドイツで長年仕事をしてきましたが、多くの指導する立ち場の人は、教えるという立場で話をするのではありませんでした。まず同じ目線になり、一緒に考えてその人に合ったやり方を教える側も学んでいることを感じました

・教える側が教えてもらえるのだと考えるのは、子育てと全く同じことだと思いました

 

■お互いが良い■ ≪三方よしと言う近江商人が、大切にしていた信用を得るための心得です。ところが大手企業は、系列や下請けから利益を巻き上げることをしているようでは、日本は良くなりません

近江地方に出張した時に聞いた話です。大手企業は、系列の子会社や下請けには、3%の利益しか出させないように管理しているというので、びっくりしました。中小企業がいじめられています。上に立つ人や企業ほど、自分たちを支えてもらっている人たちに感謝し対応することが必要だと思いました

・ドイツの中小企業は、系列や下請けと言う考えが余りなく小さくてもしっかり自立しています

 

■好きになる■ ≪何事も上手くなろうとするには、好きになって楽しむことです。他人でも仕事でも、誠心誠意で、楽しく向き合うことで、良いご縁が育まれ、人生が大きく開けていくものです

ある雑誌から取り出した言葉ですが、大いに同感します。好きこそものの上手なれとも言いますが、会社ではいきなり自分の好きな職種になることはありません。その置かれた職種をまず好きになってしまう心を育てることが肝心だと思います。やっているうちに上手になり楽しくなっていくのも先人の教えです

・電気出身ですが入社したら機械設計をやっているうちに簡易自働化やからくりが得意になりました

 

■マンネリ打破■ ≪某中小企業にコンサルタントが3人も訪問して、改善を試みようと提案をしてみました。とんでもない提案ですが採用されました。多分この業界では初めてですが、提案してみるものです

20年間1人で海外も国内もコンサルティングをしてきています。大手企業では、数人が入ることもありましたが、中小企業は聞いたこともありません。一人だといくら挑戦してみても、自分の枠内しか見ることはできません。全く違うコンサルタントの岡目八目の視点を体験でき、目の前が大きく広がったことを感じました

・同じものを見ても感じ方は、それぞれ違うことを実際に体験できました。自らの殻が壊れる感じです

 

■思いやり■ ≪自分のことだけをすればよいのではなく、仕事は相手が必ずあります。相手の喜ぶことは何か、ためになることは何か、その先は何があるのかなど考えることができるのは、思いやりです

自分のことだけを考えてやるのは、仕事と言えません。狭い範囲の作業にしかすぎません。作業だけでは、成果も利益も生まれてきません。作業が次の相手に上手くつながっていくことで、仕事になっていきます。仕事は上手く流れて、最終的に顧客まで届くことで、ようやくお金がもらえます

・相手のこと想う“思いやり”は、工程間だけでなく人と人をつなぐ心のバトンタッチのようです

 

■動機付け■ ≪やる氣は見えません。しかも揺らぎやすく、時にはすぐにしぼむこともあります。やる氣は、何かを達成しようとする氣もちです。動機付けは、やる氣にさせることです。行動させることです

やる氣を上げても行動には直結しないこともあります。行動が伴ってこそ、やる氣になったことだと思います。動機付けは、やる氣になったことを行動につなげることです。マッチに火がついても、紙や木材に火が移らないことには料理ができません。料理などの目的ができるように働きかけることが動機付けです

・動機付けは、人も含めた動物が持つ損得勘定に働きかける手段とも言うそうですが、どうですか?

 

■モチベーション■ ≪モチベーションを訳すと、「動機」の意味となります。動機とは、人が何らかの行動を起こす際の要因となるものを言います。動機は、「意欲」や「やる氣」とも同じ意味に使われます

実際には、ヒューマンエラーのミス、エラー、失敗の3つも正確に区分して使っているわけでもなく、まとめてミスと使っても全く問題になっていません。同様にモチベーションも明確に区分して使っているわけでもありませんが、日常会話には何の支障もありません。今回は、ちょっと区分をしてみました

・先人が作ったことを真似しただけでも、改善の大きな手法の1つです。多いにパクリましょう