企業家精神4月号

企業家精神                                                          2021年4月1日

 

音読してみませんか?項目ごとに、◎、○、△、×と評価してみませんか?氣づきが生まれます。

 茶碗に箸、ご飯に味噌汁、ナイフにフォーク、パンにバター、というように人間にミスや失敗は切っても切れない関係です。逃れる訳にはいきませんので、上手く付き合うことが大切かと思います

 

 

■歴史■ ≪歴史は繰り返すといいますが、さらにそこに不変の法則がありそうです。それは、過去から人間の一生と同じメカニズムを繰り返しているから、未来は過去や歴史から学べます

「歴史は繰り返す。方則は不変である。それゆえに、過去の記録はまた将来の予言となる。」は、有名な寺田寅彦の言葉です。過去を知り、今現代と比較をして、歴史に名を残した人たちの行動や結果から学ぶことで、見えない未来を予測することも可能になります。歴史を、転ばぬ先の杖にしたいものです

・文字で記録を残せるようになってから、過去のミスや失敗が事前に学べます。大いに活用しましょう

 

■巧遅拙速(こうちせっそく)■ ≪いくら上手でも遅いよりは、少々下手でも速い方がいいと言うことです。世の中の変化は、考えているよりも速く変化しています。失敗を恐れず、すぐにやる心構えが大切です

コンサルタントになってから、上司に教えてもらった言葉の一つです。完璧を求めるのではなく、少々拙くてもまず仲間と一緒にやってみて、試行錯誤の中からより良いものを作り上げていくことです。頭だけでなく、手足さらに話し合うことで、言語が次第に現実になっていきます。まずは、人のマネをしてみることです

・いきなりやると失敗は多くありますが、真似ることで同じ失敗から随分と回避できるものです

 

■教訓■ ≪「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という有名な格言があります。愚者は、歴史の教訓から学ぶのではなく、自身の成功体験から逃れない呪縛がありそうです。失敗は、貴重な教訓です

歴史からも大いに学ぶことができますし、自分自身からもさらに多くの学びがあります。失敗をどう捉えたかで、学びにするのかしないのかの差です。失敗を反省するか、今後に活かすのか、起こったことを教訓として未来に活かすかと言う、ちょっとしたさじ加減の違いです。失敗を、他責にしていては学べません

・他人のせいや言い訳をしていては、人間として成長できません。動物のまま一生を終えますか?

 

■些細なこと■ ≪失敗の要因は、ほとんどが些細なことの積み重ねで発生しています。逆に些細なことをなくせば、大きな失敗はなくすことができます。失敗が積もらないように清掃点検を日々励行します

工場の改善で、多くの現場に出かけます。不良の発生や手直し作業のほとんどが、この些細なことの寄せ集めた結果で発生しています。逆に些細なことが積み重ならないように、日々の清掃と点検を行うことで、失敗の発生を抑えることが随分とできます。例え発生しても、すぐに対処できるものばかりです

・ゴミ拾い、ゴミ捨て、靴を揃える、笑顔で挨拶、きちんとお辞儀をする、さてやっていますか?

 

■即行動■ ≪思い立ったらすぐに行動することで、些細なことの不具合やその要因もすぐになくすことができます。洗い物も放置しておくと汚れが起きなくなる現象と同じことです。サラリとやってみましょう

工場の改善の手法として、段ボールを使った改善を推奨しています。それは、頭で想像したことを具現化するには、言葉に出したり紙に書いたりし、皆さんに分かってもらう必要があるからです。段ボールで実物大の大きさにし、それを動かしながらカタチを変えることです。動かすことで、変化が見え具現化できます

・段ボールは、すごく優秀な改善の道具です。ハサミとカッターとガムテープで工作できます

 

■禍は細微より起こる■ ≪これも歴史からの教訓です。細微は小さな油断のことで、大きな失敗で取り返しのつかない大敗はことごとく、得意絶頂や順調だった時であり、この時が危ないと言うのです

油断大敵ともよく言います。また“神々は細部に宿る”とも言われます。いずれにしても、禍や失敗の因子は、身近で何気ないところに潜んでいるものです。ですから細心の注意を払い、良い情報だけでなく、ちょっと耳の痛いことも前向きに捉え、襟を正すことを日々行っていくことだが大切だと思います

・蟻の一穴天下の破れの諺通りのことが多く発生しています。当たり前のこときちんしたいものです

 

■禍を転じて福と為す■ ≪多くの成功者は、失敗を恐れずに行動し、さらに失敗をいつまでも悔やんでいなく、すぐに処置をし、良い方向に変える意志の力があったと考えます。火事場の馬鹿力も必要です

人間は追いつめられると、ほとんどマイナス思考に陥ってしまうものです。そして悪い考えの連鎖を想像してしまいます。これを克服するには、指導・教育・訓練と強い精神力が必要と考えます。それは、小さな失敗を予め速めに体験しておき、その体験から学ぶ練習をしておくことです。ワクチン接種も同じ考え方です

・体験は、予め訓練ができるのです。あとはその境遇になっても、すぐにはへこたれないことです