テーマ③ 安全


アイロン掛け

 携帯電話の呼び出しに、イスラム教の音楽が流れてきます。それまで男性はアイロン掛けをしていました。シワを手で伸ばしていた時に、呼び出し音がなりました。男性は、携帯電話でなく、アイロンをもって耳に当てました。熱い!と言ったかどうかわかりませんが、熱かったことは確かです。

 それでも携帯電話の呼び出し音は続いていますので、男性はその携帯電話を投げ捨てました。気持ちは十二分に理解できます。日本では熱かった時に、耳たぶに指を当てますが、ドイツではフーフーと息を掛けるそうです。ところ変われば、、、ですね。

 アイロンの重さは、約1㎏もあります。携帯電話は、150~200g前後ですので、数倍も重いわけです。もった時にわかると思うものですが、作業の流れでついやってしまいました。これは、ヒューマンエラーでは「スリップ」と言う分類になります。

 セミナーの時には、「色々な改善策が考えられますがさあ考えてみましょう」と問いかけます。



飛行機の座席の上の棚

 男性が飛行機に搭乗して、段ボールの荷物を座席上の棚に押し込んで扉を閉めようとしています。5回も力一杯繰り返しましたが、扉は閉まりません。鈍い音がして左側を見ると、背の高い男性の首が棚の中で扉に挟まってしまっていたのです。荷物を押し込んだ男性は、知らん顔で自分の席に座りました。

 まさかそんなに高い所に首を突っ込む人はいないと考えるものです。でも世の中不思議なことやまさかと言う事実は、実にたくさんあるものです。そのためにも、「念には念を入れながら、自分だけでなく周りのことも現地現物の精神できちんと観察をして行動したいものですね」と付け加えます。