企業家精神9月号

企業家精神                                      2017年9月1日  

 

■原理原則■ ≪現象を理屈で考えるとどうなるかと、ものの原理原則を基に説明づけることです

私たちの思考は、原因は何かの発想で考えるために、短絡して要因は何かと考えてしまう傾向にあります。つまり早く答えを見つけようとしてしまい、主観的な見方で見てしまいがちになります。本当のことを知るには、自然現象を自然の法則に基づいて説明できることが大切です。つじつまを合わせましょう

 

■解消■ ≪職場内やメンバー間の対立は、会話を増やすことで大抵のことは解消できるものです

職場で対立する原因は、コミュニケーションが少なかったり、なかったりすることがとても多いのです。何を考えているのかは訊ねてみて、言葉や表情に現れてくることでようやくわかるものです。上司は会話がいつも明るく笑顔がでるような雰囲気や環境を自らつくることが、上司の仕事そのものだと思います

 

■神に預ける■ ≪嫌なこと、困ったこと、自分で処理できないことなどは、いったん神に預けましょう

一人で悩み事などを抱えると頭が混乱してしまい、自暴自棄になってしまうことがあります。そういったことはすべていったん棚上げすることです。預けるとことはどこでもよいのですが、まったくの第三者ということで神にしてしまいます。なにせ心の大きさは人以上です。心軽くすることで早く前向きになれます

 

■発信■ ≪いつも人から何かを受けるのではなく、時には自分から相手に与える発信をしましょう

受信は楽なことですが、そればかりでは人として成長しないものです。山登りのように重いリュックサックを背負って登るような姿勢が、人間本来の姿勢だと思います。簡単な方法として、呼吸ができるという小さなことにも感謝をしながら、いつも明るくご機嫌な顔をするだけで周囲の人に幸せの貢献ができます

 

■原点■ ≪人は何のために生まれたのでしょうか?そういった原点に振り替える時間をもちましょう

ほとんどの人が自分自身を、見つめ直す時間ないのが毎日生活です。前に突っ走るだけではなく、時には原点を見つめ直す時間をもつことは大切なことです。原点に振り替えるために座禅や瞑想といったことは、自分でつくることができます。周りの人を幸せにするには、毎日どうしたらよいかを考えてみましょう

 

■許す■ ≪人の行動の中でも難しいといわれるのが、この許すという行為です。これも修行です

相手を否定することは人の得意とする行為ですが、相手を許すことは難しいことです。自己中心的な考えから、自己を肯定するように少しずつ考え方を変えていけば、相手の嫌なことを少しずつ考えなくても済むようになると思います。自分の心の健康のために、嫌なことを考えず口にもしないようにしましょう

 

■試行錯誤■ ≪見たり聞いたりでなく試すことで、より成功に近づくための本質が研ぎ澄まされます

エジソンが何度も材料を変えて行った電球のフィラメントの試験は、失敗に注ぐ失敗でした。でも彼は、都度成功に近づいていると考えていました。これはへこたれずにしかも立ち止まらないで、すぐに次の課題に着手したことでついに成功を収めたのです。失敗を失敗と思わずに、磨かれていくと思うことです

 

■叱る■ ≪叱るのは、その人に対してやめて欲しい行動や発言を繰り返さないためにいうのです

逆に褒めるのは、続けて欲しい行動や発言です。続けて欲しいことは、部下にとっては実は大変なことが多いために、すぐにやめてしまうものです。だから褒めてあげるのです。人間は弱いものであり、すぐに楽な方に流れていくものです。そこを何とかして欲しいから、あの手この手を使って部下を褒めるのです

 

■リーダー■ ≪部下を育成するのが良いリーダーです。部下が押し上げてくるように成長させます

部下の手柄は自分のものにしたり、自分の失敗は部下に押し付けたりして、部下を踏み台にして自分の地位を上げようとする人がいます。あとで必ず倍返しで報復されます。一番楽で確実な方法が、部下を自分以上の人間に育成することです。今もっているノウハウや知識など惜しみなく提供してあげましょう

 

■線香花火■ ≪火薬は0.07gですが、小さな花火にはまるで人の一生を演出する仕掛けがあります

最初にチロチロと燃える様は「牡丹」であり、次にパチパチと勢いよく音の鳴る「松葉」に変わり、だんだんと火の細い足が下がるのが「柳」です。そして細い火花が一本、一本と消えていくのが「散り菊」、これを終えて小さな玉になってポトリと火が落ちるのは、人の一生に例えられます。細部に神々が宿るようです