ゆっくり立ち止まって。これが、改善のリズムを生みます

  • 車の速度が速くなると、視野は狭くなります
  • ゆっくり歩く1人の高齢者の方に、自分の視野を教えてもらいました
  • 動かないで止まって観察すると、さらに細かく動きが見えます

   キーワード:速度

 

 

  ドイツではご存知の「アウトバーン」が国中に張り巡らされています。ほとんどのメーカーの車種に乗りましたが、いずれも楽に時速200kmは出ます。それでも時速180km以上になると、運転をしている通訳の顔が変わってきます。やはり事故したら大変ごとですから、緊張してくるのは理解できます。助手席に乗っている著者は、窓の上にあるアシストグリップを両手で持ちます。当然会話もなくなりますが、緊張すると視野も思考も狭くなるようです。

 

 ベッドの上で点滴を受けるという安静状態になり、時間が完全に止まった気がしたものです。ベッドから見える風景は、入院患者さんや医者や看護師さんの姿でした。ある時、杖を突いて歩いておられる高齢者の方を見た時に気づきを得ました。ゆっくりですが歩いておられるのです。動けなくなったことで、見えなかったものが見えてきたのです。

 

 ここで腰を据えて15分でも時間を取って立ち止まる勇気と時間を取ることで、ムダやロスを発見し廃除していきましょう。そうすることで、少しでも余裕ができて改善が少しずつできるようになるのです。

 

図1. 点滴の数は寝ているから数える機会に恵まれました

図2. 丸を描いてそのからでないで観察してみましょう