企業家精神12月号

企業家精神                                                          2020年12月1日

 

音読してみませんか?項目ごとに、◎、○、△、×と評価してみませんか?氣づきが生まれます。

 「中小企業の新・幸福経営」(近藤宜之著)の本などをヒントに、取り上げてみました

 

■経営者の病気■ ≪人の上に立つとかかりやすい心の病気が5つあるそうです。甘え、うぬぼれ、おごり、マンネリ、うらみと言われますが、誰にでもかかりやすい病気です。予防には謙虚さが大切です

実りの秋、頭垂れる稲穂かなとも言われますが、上に行けば行くほど、この謙虚さが誰にでも必要なことだと思います。謙虚とは、素直なこと、控えめなことです。謙虚になるには、人の言うこと耳を傾ける、周りの人から学ぶ姿勢、反論するのではなくまず認めるということをやれば、謙虚さは身についていきます

・ワンマンにならないためにも、口を慎み人の意見を素直に聴く姿勢をまず大切にしたいものです

 

■プロとアマの違い■ ≪給与をもらっている立場からして、仕事のプロとしての自覚を持ちたいものです。給与以上の価値を上げることもですが、時間や約束を守る、事前準備を怠らないなどがあります

言われたことをだけやっていればよいというのは、アマ以下のことです。アマでも常に維持向上に努めなければなりません。プロならば、さらにそれ以上のことが求められます。自分で高い目標を設定し、常に事前準備を行い、異常があっても何食わぬ顔でサラリと対応するなどです。違いについて考えましょう

・せっかく人間として生まれたのですから、プロを目指し努力し続けたいものです

 

■真剣と竹刀■ ≪経営者は常に真剣を振ることが求められるが、それ以外の社員は竹刀を振って仕事をしていないか。竹刀を真剣に持ち替えて、全員が真剣勝負を仕掛けると会社は大きく変わります

経営判断とは、真剣勝負だと考えます。従業員は、その真剣さが弱いものです。しかし、経営マインドを持つことで、竹刀も段々と本当の刀に変われると考えます。それは、自ら先頭に立って、物事を切り拓いていくことです。自ら率先垂範ができるように、持っている竹刀を真剣に変える意識を持ちたいものです

・真剣を持つと心も洗われる氣もちになります。社長一人に任せるのではなく全員で取組みましょう

 

■任せる■ ≪社員がイキイキワクワクさらに、楽しい面白いとなっていくと会社は大きく変わります。そのためには、経営者がすべてやるのではなく、現場に任せていくこととその勇氣が大切です

任せることとは、随分と勇氣が必要です。いつまでも心配ばかりしていても、お互いに成長はできないものです。失敗を見据えて予めフォローの準備をしてから、あえて失敗させる勇氣だけでなく、そのチャンスも与える必要があります。失敗を体験したからこそ、次には克服できるのです。まるで免疫のようです

・チャレンジする姿勢は、多くの学びを身につけさせます。その環境づくりが経営者の仕事です

 

■やりがい■ ≪社員のやりがいが感じられることは、周りから必要とされること、周りを助け役に立つこと、周りに感謝されること、周りから愛されることの4つがあります。要は、人を大切にするだと思います

会社からも周りからも自分が大切だと感じることで、働くことのやりがいを感じるのではないでしょうか。そのためにも、まず自らが他人に無償で与えるという愛情を持つことが大切だと考えます。私利や他責の考えではなく、利他や自責の考えに基づいて行動を起こしていけば、周り回って自分に返ると思います

・人を幸せにした人が幸せになるという中国古典の考えに同感します。それがやりがいにもなります

 

■信頼■ ≪信頼を築くのは、まず自分が相手を信じ切れるかどうかだと考えます。時間をかけて相手を知り、自分のことも知ってもらうには、素直、正直、誠実と言った嘘のない行動こそが早道と考えます

人を信じることはできますが、信じ切ることは難しいと思います。不安もあり裏切りもあるかも知れないと思うと、氣が氣ではないと思います。でもその壁を乗り越えることで、お互いが信頼し合えることになります。裏や嘘のない普段からの生活態度や行動に現れるものですから、素直、正直、誠実を大切にしましょう

・信頼は、信用の積み重ねによりできるものです。過去の実績が未来の信頼になっていきます

 

■支援と配慮■ ≪上司が部下に行う仕事を集約すると、支援と配慮とも言われます。それは部下の仕事がしやすい環境を整えておくものと考えます。そのためにも、常に明るく笑顔の挨拶は不可欠です

上司や管理職がすべて仕事をしているわけではなく、実務に関してはほぼ部下が実行しています。部下が働きやすい雰囲氣や環境を率先して作り維持していくのが、上司や管理職の務めだと考えます。部下が発言する前に既に同じことを経験してきたのであり、事前に手を打っておくことが求められています

・なぜ上司になれたのかを常に考え、部下を自分以上の人に育成することを常に考えたいものです