企業家精神12月号

企業家精神                                                             2021年12月1日

 

音読してみませんか?項目ごとに、◎、○、△、×と評価してみませんか?氣づきが生まれます。

12月の異称はよく知られています「師走(しわす)」です。お坊さんがお経をあげるために、あちこち馳せる月で「師馳す」となったようです。その他に、晩冬(ばんとう)、三冬月(みふゆづき)、春待ち月(はるまちづき)、最後の月なので極月(ごくげつ)などがあります。陰暦の月の呼び名は、456種類もあります

 

 

■情報■ ≪情報の多さではなく、自分の判断基準で考え判断する能力をもち行動できるかどうか

多くの情報をもっていることが優位になった時代もありました。しかし、情報にあふれる現代では、その中から有益なものを探り出し、人のため世のために使えるかどうかが大切になるかと考えます。そのためには、ぶれない舵取りが必要です。その情報から、自ら考え考動できるフットワークを持ちたいものです

・知識の吸収も大切ですが、活用して役に立つことを考えたいものです。情が報われるので情報です

 

■試す■ ≪見たり聞いたり試したりと言いますが、一般的には試す人は鮭の回帰率と同じ1%です

この1%が多いのか少ないのかは意見が分かれるかと思います。試す人は、実に少ないのが実情です。欧州で成功した理由の1つが、この試す人を育成して、その人たちがまた人を育成するようになったことがあります。ちょっとしたことを何度も試すうちに、自信がつき、人が変わり、会社も変わってきます

・ちょっとしたことでも意識の壁はとても高いですが、一度乗り越えるとすぐに壁がなくなります

 

■トンボ■ ≪前にしか進まない昆虫として有名で、不退転、勝ち虫、また水辺の宝石ともいわれます

子どもの頃に手づかみで採ったこともありましたが、それは前にしか進まないことを知っていたからだと思います。人は壁があるとついつい後すざりしたくなるものです。逃げるが勝ちもありますが、大抵の場合は前に進むことを、すぐに仲間と一緒に試行錯誤しながらやった方が、結局良い結果を得られるものです

・悩んで考え込んでも、良い答えは見つけることは難しいものです。仲間と一緒に取り組みましょう

 

■笑顔で挨拶■ ≪大人になると笑うことも笑顔でいることも少なくなり、逆にシワが増えてきます

訪問する工場やセミナーでもいつも話をすることが、この笑顔で挨拶をすることです。そして笑うことも忘れずにユーモアや冗談も交えながら、仕事や改善のモチベーションアップに取り組みましょう。笑顔になることで、笑いもうすぐに出てきます。脳も心も全身の血行促進、幸福感も業績も上げていきましょう

・赤ちゃんは1日400回も笑みをこぼしますが、大人になると1日15回以下に減るそうです

 

■見返り■ ≪リーダーや上司は見返りを求めてはなりません。見返りではなく、惜しみなく出すこと

あるリーダーが、情報提供は自分が苦労したから出し惜しみしながら、見返りと天秤にかけて話をすると言われましたので、思わず口をはさんでしまいました。ギブ&テイクではなく、ギブ&ギブ&ギブくらいに考え、何かおこぼれがあればそれで良しとしないと、逆に良い情報は得られず、人間的にも成長しなくなります

・リーダーも困難なこともありますが、その時に助けてもらえるのは普段の利他の行いだと思います

 

■努力■ ≪努力したことが報われることもあるが、努力しないことには何事もなしえません

人生往々にして上手くいかないことの方が断然多いと思います。8から9割くらいでしょうか。そこで諦める人、わかっていても試さない人、努力もしない人、行動の前に言い訳が先に出る人が多いのです。努力は決してムダにはなりません。少し遅れて出てくるものです。旨いお酒、ワインも発酵時間が必要です

・訪問先の人たちは、すぐ行動する人が5から8割と断然増えてきます。モチベーションが効きます

 

■努力の原点■ ≪泉のように湧いてくるような、心の底からの感動と感謝の氣持ちではないか

先がすぐに見えないと諦めることが多いものです。でも努力し続けることができるのは、見えないものが見えるようになってくるからではないか。自分の力のみで生きているのではなく、今この世に「生かされている」ものと考えましょう。その謙虚さとともに、感謝の氣持ちが心の底から思えるのではないでしょうか?

・生まれてから無料で呼吸を繰り返しています。見えないが空氣があるからこそ生きることできます

 

■風通しの良い職場■ ≪生半可では作れないものです。経営者が自ら立ち上がることが必要です

その会社は社長の鑑(規範、手本)であり、工場は工場長の鑑、その職場は職長の鑑と言うほど、その人の人格が表になって表れるものです。鑑はまるで自分をそのまま写し取る鏡のようです。磨けば綺麗に映るものです。磨くのは、雑巾ではなく、よくしようと想う、想念や意志です。自らを磨きましょう

・風通しが良くなれば悪い情報がすぐに顕在化します。職場で一緒に取り組むと良い情報が伝わります