企業家精神2024年5月号

企業家精神                                        2024年5月1日

 

 

音読してみませんか?項目ごとに、◎、○、△、×と評価してみませんか?氣づきが生まれます。

我が家の竹林から採取できる筍は、猪に春先から事前に例年の2倍の100本以上献上しました。毎年収穫した日と本数を記録していますが、今年は例年より7~10日遅れででした。ご近所から今年は筍の生り年とのことです。筍に生り年があるのは、初めて聞きました。改めて自然の力と巡り合わせに感謝します

 

 

■始める■ ≪0から1にすることは、1から10や100にするより難しい。まず踏み出すことです≫

執筆時もアイデアは出ませんし、構想も全く浮かびませんが、毎月の締切日は迫ってきます。でもそういう時にすることは、決まって机に向かって、ノートを広げて鉛筆を握って書き始めることでした。これが結構よいスタートになります。迷った時こそ鉛筆を握って書き始めることで、次々とできるようになります

・始める時のエネルギーは相当高いものですが、いったん始めるとその壁は低くなります

 

■譲る■ ≪ある頂点になるとそれを維持したくなるものですが、次にバトンタッチを考えましょう≫

清水もいつまでも、そのままにしておくと腐っていくものです。地位や立場も立場も同じことです。頂点に立ったらいつまでもそれを維持したくなりますが、過去や歴史を見てもいつまでも続くことはありません。その頂点になってしまうと維持、保持と言った腐った考えになります。適時に次に譲ることを考えましょう

・功遂げて身を退くは天の道なりともありますが、頂点に立てば身を引くことが次の大事な仕事です

 

■探し物の時間■ ≪一般的に年間80から150時間を、探し物の見つけるために使っています≫

これはサラリーマンのデータだそうです。製造現場で時間観察を20年以上してきた経験値では、これらの数倍以上もありました。実にもったいないことです。時間のムダだけでなく、人生のムダにもなっています。少しのコツは、収納サイズの6から7割に収めて余裕を設けること、置く場所を決めてすぐに戻すことです

・探す時間が増えるほど本来の時間が失われ、慌ててやるからミスが発生しさらに時間をなくします

 

■倹約■ ≪仲良く機嫌よく、ニコニコして話ができる雰囲氣から、時間や労力の倹約ができます≫

これは武士道にあった言葉です。倹約とは無駄遣いをしないように努めることです。自分だけではなくチームや組織にも広げていくには、雰囲氣づくりが大切だというのです。雰囲氣が良くなることで、お互いの考えていることの差異が少なくなり、また打てば響くようになれば当然時間も労力も少なくて済みます

・組織の問題は、組織内の人間関係が8から9割もあると思います。お互い名前を呼ぶ挨拶は大切です

 

■受け入れる■ ≪色々な人を受け入れる度量があって、初めて大きなことができるものです≫

高い山は、小さな石を捨てなかったことで高く積み上げることができたと言う格言があります。組織も同様に多種多様な人の集まりがあって、お互いが受け入れることで組織も柔軟にかつ大胆に変化できると考えます。大きな岩だとすき間だらけになり、小さな石だけだと崩れやすくなります。バランスも大切です

・大きな壺に大小さまざまな石を詰め込む時、最初に大きな石を入れてから小さな石をはめ込みます

 

■対応■ ≪いつまでも元氣であると思わずに、体の劣化を感じなくともやることを少なくしましょう≫

年のせいではありませんが、やはり思っている通りには体が動かなくなるものです。高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違いでの事故が多発していますが、自覚症状がないからだと思います。日々の体調確認、定期的な健康診断など、工場で日常点検をしていたことを思い出して、自己診断もしたいものです

・以前はあれこれ同時に掛け持ちする仕事も楽々できていましたが、一つずつ確実にしたいものです

 

■対処■ ≪彫刻のコツとして、鼻は大きくし、目は小さく作っておくと後の処置が楽になるそうです≫

彫刻は、絵画のように修正や塗り直しが効きません。いったん削ってしまうと取付けや修正が難しくなります。これは予めミスや修正を前提にしておけば、対処が楽になると言う考えです。修正があっても手直しは少なくて済むものです。人にはミスが付き物なので、あれこれ予知して置けば対応も楽になります

・交通事故になる前の兆候やヒヤリハットのクセや習慣などの数は、数百から数千もあるそうです

 

■読書■ ≪人生は、読書・実践・反省の繰り返しとも言われます。もっと読書の時間を取りましょう≫

ついついテレビ、タブレットなど手軽で安易な情報機器から、情報や音楽を入手しています。読書は、自ら本を開くところから始まります。映像ではなく文字から読み取る労力は大変ですが、逆に労力を要するから書いてあることの意味や作者の想いなどを自分なりに想像できます。本を手元に置きましょう

・今年は、武士道、論語、言志四録、中国古典活用辞典など、毎日一言集を読むようにしています